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  • 執筆者の写真Iino yohei

まちかけ!まちづくり講演会vol.1『世代を超えて“繋がる“まちづくり大作戦』を6月4日に開催しました!




「NPO法人まち×学生プロジェクトplus(=以下"まちかけ")」が主催する、まちづくり講演会!記念すべき初講演は、一般社団法人コミュニティフューチャーデザイン代表理事で、総務省地域力創造アドバイザーなど、さまざまな肩書きを持つ澤尚幸さんに登壇いただきました。

会場は、六角橋地域ケアプラザ。20人定員で募集をかけましたが、満員御礼!

今回は世代が固まることなく、10代~70代までバランスよくご参加いただきました。 


「まちづくり講演会 開会」

 事務局長の小倉の司会でスタート。

 まちづくり講演会は、意欲的な学生や他の仕事を持つ理事が集まって運営していることから、年に1度はまちづくりのスペシャリストを招き、勉強する機会をつくろうと開催に至りました。神奈川区社会福祉協議会から助成金を得て実施しています。


「開会の挨拶」

 理事長の森より開会の挨拶を行いました。


「2022年度 法人の活動報告」

 常務理事の原島からは、2022年度の法人の報告を行いました。


「まちづくり講演会」

 第1弾は、理事の満場一致で1回目の講師をお願いしたいと決まった一般社団法人コミュニティフューチャーデザイン代表理事の澤さん。

 元郵政省の職員でもあり理事長の森と縁があります。森は「変わっている人。40万人も職員がいる中で、活躍できる場がないとやめてしまったが、将来幹部候補間違いなしだった」と紹介します。

 そして現在、澤さんはまちづくりを自分でやっていこうと、各行政や大学と連携して事業を進めています。原島いわく「どんな働き方をしているのかよくわからない人」だそう。それでは、澤さんの講演に入ります。

「世代を超えて“繋がる“まちづくり大作戦」

 澤さんは今回の講演会にきて、驚いたことがあったそうです。それは、参加者の世代の幅広さ。田舎でまちづくり系の講演会やイベントをやると参加するのは、小中学生とおじいちゃん、おばあちゃん。今回は、10代から70代までバランスよく参加している。田舎と都市の違いなのか…大学が近くにある強みなのかと興味深そうに話していました。

 最初はいくつかの「問い」を投げかけられました。

Q正解って何でしょう?

Q勉強と学問と研究の違いはなんでしょうか?

Q問題を表す英語は?

Qまちって何ですか?

Q正解ってひとつですか?

なかなかすぐ答えの出てこない難しい質問ばかりですね。そして哲学的です。

そして、これは後ほど回収されます。


澤さんの自己紹介

 三重県伊勢市の出身。東京大学を卒業し、2015年まで郵政省で働いてました。そして2015年以降は全国各地のまちづくりに携わっています。幼少期の頃から続けているピアノが特技。また、100名山のうち99名山を制覇した登山家でもあります。

多彩ですね…。

お持ちの肩書きは14個!!!どうやってタスクをこなしているのでしょうか。そして、しっかり家に帰っているのでしょうか。


25歳までの生い立ちをテーマに

 まちづくりの講演会となると事例紹介が多いイメージ。しかし、澤さんは25歳までを振り返り、「まち」というものについて考えていく内容に。キーワードは、「まちは、自分ならではの集合体」です。

幼少期〜小中学生

(個人情報ダダ漏れですが…)

・幼少期は伊勢神宮をひたすら模写、鉛筆と定規で書く

・空想を形にするのが好き。今ある鉄道路線を妄想し繋げていく。高速道路も。そしてほぼその通りになりましたねとにんまりする場面が多々あったそう。

・幼少の頃からピアノを習っています。

・古事記小6で読み、漢和辞典14巻、学研の百貨辞典16巻などを読むのが好き。

・近所にある米山新田開発跡の碑文を見つけ、読みたいが漢文でレ点もついていない…ピアノの先生の旦那さんが大学教授だったこともあり、その教授の紹介で漢文が読める教授を紹介してもらい、それから、郷土史にも興味を持ち、伊勢市の文化財を巡るように。


高校〜大学生

・入学当初、入部を強制した合唱部の顧問と、大学進学をめざす担任との間で板挟み状態に(当時は歴史系の仕事かピアニスト、作曲家の道も考えていた)

・結局、歴史部と合唱部に入部。歴史部では、伊勢市の空襲を受けた地点を調べてまとめた本を制作しました。「勉強」ではない「研究」が面白く感じ、人のために役立てる嬉しさを感じた出来事。合唱部では、主にピアノを弾いていた。

・学校代表でオーストラリアに40日間行った経験も。英語はあまり得意ではなかったそうですが、音楽の力で一気に距離が縮まったそうです。そして、語学の壁という意味ではなく、日本のことを聞かれてもなかなか答えられないことに気づきました。

・オーストラリアでは18歳から飲酒してもOK。ルールって何なのか。ルールが絶対じゃないことに気づきます。

・高校3年生でついに進学について考えるように。難関有名私立大学を並べるも、担任に呆れられたと笑っていました。しかしぼんやりと数学でもやろうかな…思っていたそうです。(理由は下記の写真)

大学生時代

・東京大学に入学。一気に好奇心が爆発

・高校で入部した合唱部はかなり名門だったことを大学に入ってしりました。そして、男性合唱ピアニストは珍しく、地域のあちこちに呼ばれるようになりました。

・忙しく、数学の勉強どころではなくなった...

・地元では通学が山登りだったが、大学には山登りを趣味としていることに衝撃を受け、自身も登るようになりました。


価値観・物事のみかたが形成

・音楽もやりたいし、山にも登りたい。時間がない...生活が続きます。

・そこで得たのは、「無駄をしないこと」「目的達成の確度を上げるために人脈を広げる」ことだそうです。

そして社会人へ

・50円切手の封書を送れば受けられる手軽さから公務員になりました。

・9時半から21時まで働く生活。3週間くらいで辞めたいなと思ったそうです。

・無駄なことを省き業務を効率化したり、業務の中で時々不思議なことが起きて、それを処理するのが楽しくて、2015年まで勤めていたそうです。

 25歳までを振り返るなかで、今までたくさんの人とつながりを得てきました。そして、郵政省を辞めたときの澤さんのまちは、大きく広がっていました。

(ここからまとめに入っていきます)


「まちの形成は自分ならではの掛け算」

「まちを広げていくには」


「まちづくりを進める三大原則」

「幅広い世代がいる中で…」

「それぞれの世代の意識が大切」


「まち先には世の中がある」

自分で吸収してきたものを仕事へアウトプット、そしてその流れが世の中で、コレクティブインパクトを生み出すきっかけになると話します。


そして最初の問いに対する、澤さんからの答え

正解に近づくには、問いを立て続けることが大切なのです。


「"自分ならでは"を考えるワーク」

 澤さんのお話では、「自分らしさの掛け算がまちを形成していく」とのこと。

では参加者の皆さんのならでは、らしさとは。

3人1役でグループを作り、インタビュー役、語り役、メモ役に分かれてワークショップを実施しました。

付箋と台紙を用意してスタート!

グループで出た意見を共有

自身のバックグランドに合わせて、多様な意見が出ました。まずは、この人ならではの掛け算を知ることが大切なのだと思います。



終わりに

私たちメンバーの一人一人が持つ掛け算とは?

澤さんの講演会は、まちとは?まちづくりとは?…という根本的な問いに考えさせられる内容でした。何か物事を前に進めていくには、思考し続けることが大事だと学びました。全国を飛び回るとてもお忙しい方。まちづくり講演会の講師を引き受けていただき感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

そして、未だにどう働いているのかは…わかりませんでした。


 懇親会はいつもの福臨門さんで。澤さんが激辛麻婆豆腐の洗礼を受けています。笑


 第1回のまちづくり講演会はいかがでしたか。次の回も楽しみですね。興味ある方はぜひ参加してみてください。


文責:飯野

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